なにもうまないのブログ

ここで見たことは秘密にするように

AIが発展すると暴力が勝つ

著者は基本的に今叫ばれているAIの発展について、すべからく懐疑的であることだけ、お伝えします。

 

理由は割と簡単で、いい加減な人間が作った言説が真実として罷り通る瞬間を幾度とみているから、というのがある。

 

身バレを防ぐために詳細は濁すが、著者は人生の半分以上海外で過ごしている。

そんな自分は日本の番組とかで耳にする「海外ではこういったハラスメントはすぐに対処されクビになって〜」みたいなアレに対して、ものすごい違和感がある。

 

「いや、そんなはっきりとホントじゃないことを言わんでも…」となるのです。

 

たぶん欧米人のイメージがともかくはっきりしっかり悪いものは悪い!とする一種の信仰みたいなのが先行しているからだとは思うのですが、学校であっても職場であっても、日本で言う「空気を読む」みたいなシーンは思っている以上にあることがすっ飛ばされているのがもやもやするのである。

 

*余談だが、そんな幻想になり得るほどしっかりとした意識みたいなものがある国民なら、ニューヨークがあんなに汚いわけがないのである。あそこに憧れる女性の気が知れない。絶対に練馬の方が綺麗であるってレベルで汚いのだ。

 

でもそんな耳馴染みの良い思い出着色針小棒大エピソードをズバッと言い切ると、周りの有識者っぽい人も「んだんだ」と頷きつつ、Z世代代表として変な服を着させられたタレントさんが「えー」みたいにリアクションする、という図は想像に難くない。そんな番組は存在しないが、そういうものなのである。

 

もう一つ言えば批判ではないし、別に好きでも嫌いでもないのだが、ひろゆきさんのような「それっぽいことも言える」人に対し、結構な人が"常に"一定の信用度を抱いているところとか、まさしくそれなのである。

いやさすがに専門外のことにまで信用持つのは…と思うのだが、それでも人間というのはそういうものだとして信じてしまうのである。

 

つまるところ、こういう実情と離れてるエピソードがある種の「集合知」としてAIに蓄えられていることが、いかにも「人間が作り出した発明品」という感じでして。

 

思うところはまだまだあるが、先にタイトルの意味を回収しよう。

 

とは言っても、発展はする。

メールというもののおかげで手紙を何日も待たずに済むようにはなったし、お店に直接行かなくても注文自体はできるようになった。

メタバースなどという「新たな陸地を見つけたからここを支配して商売するぜ」くらいにしか意味のないものに莫大な金をかけておきながら、誹謗中傷投稿に対して通報しても全く対処しないSNSを運営する企業があるくらいだから、AI自体も何かしらの方向で発展も、どうにかやり遂げようとするだろう。

 

その後である。

さすると、価値がよりでるのは、調べ物が早いあだ名が博士くんだった小学校の同級生よりも、よーいどん!で足の早かった彼なのである。

 

だってAIが代われないから。

 

大谷翔平選手の代打でAIは出てこない。せいぜいすごい速い球を丁寧にコントロールするピッチングマシン/練習相手にしかなれない。これはロボですが。

レーニングのお供という意味では、同じ。

 

ボディービル選手のような体をAIは持たない。

エベレストを登頂できる、マリアナ海溝を沈み切る、宇宙を探索する、プレミアリーグの得点王になる、ボクシングの世界チャンピオンになる。

 

フィジカルが伴ったものにAIは成り代われない。

ということは、人間に残された唯一の個性が、暴力になってしまう。

 

(本当に言ったのかは別として)アインシュタイン第三次世界大戦についてはわかりませんが、第四次大戦ならわかります。石と棍棒でしょう」と言ったことに非常に沿っていることになる。

 

さて、近代的な倫理観をより強く意識して教育をした果てにAIという「誰しもが納得し得る耳触りの良い"知識"」を持つモノに対し、どこまで人間は耐えられるのだろうか。

巨大資本によって進化をし続ける隣人を「いやぁ僕も頑張らないとな!」とポジティブに、羨むことなく、ある種の一線を引いて捉え続けることはできるだろうか。

 

あとごく単純に。

今「AIはすごいんだ!」と躍起になってる人たちは、本当に発展を成してしまうとそういった「頭のいい人」は必要じゃなくなるので「暴力的にフィジカルが強いAIが使える、または使う人が近くにいる人」が勝つことになる。

例えば「田舎に住む16歳で子供を産んで25歳で一戸建てマイホームを購入、子供に可愛いからと小学校入学時には髪を染めて、車は車高の低いワンボックス、ローンの組み方は先輩や銀行員に聞く、週末は仕事仲間と庭でBBQするブルーカラー」みたいなそういう躍起になっている都会のインテリがちょっと小馬鹿にしていた人たちが、結果一番得をするみたいなことになるんですけど、それに耐えられるのだろうか?